予備試験口述の会場そろそろ増やした方が良いのではないでしょうか
こんにちは、
今日は司法試験の予備試験について。
司法試験の予備試験は一日で終わる試験ではありません。
最初に短答試験を受け、合格したら次は論述試験、
そしてそれに合格したら最終試験である口述。
口述に合格してやっと司法試験受験資格を得られるのです。
つまりここでようやくロースクール卒業生と同じ位置に立てるということ。
まあロースクールは最短2年間ずっと法律漬けですから、
それとのバランスで予備試験が長くなるには仕方がありません。
でもだからと言って今の予備試験に問題が全くない訳でもないのです。
個人的に問題と思うのは予備試験の会場のことです。
短答と論述については大阪や名古屋、そして福岡などでも開催されるのですが、
最終の口述だけは東京周辺だけ。
日本の人口が関東圏に集中している。
口述の考査をできる学者を集めるのは関東が便利。
他の会場を作っても金がかかるだけ。
たぶんこんな理由で後述の会場を増やさないのだと思います。
でも予備試験というのは金銭的にロースクールに通えない人たちのために作られたバイパスです。
地方在住で金銭的余裕が無い人が簡単に関東に行けるでしょうか。
霞が関の人たちはロースクールの数を減らそうといろいろやっていますが、
それをやるなら同時に予備試験を拡充しなければいけないのではないでしょうか。
弁護士の就職難などが盛んに報道され、
ロースクールだけでなく、
法学部も不人気学部になっているとか。
能力が無い人間が法曹になるのも問題ですが、
優秀な人間が法曹に関心を持たなくなるのも問題です。
金銭的な問題で法曹をあきらめる人が少なくなるように
努力するべきだと個人的には思います。