アラフォーおっさんの資格法律日記

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司法試験漏えい事件の裁判始まりましたけどやっぱり交際していたのですね

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さて今年大問題となった事件の裁判が始まりました。

 

 

司法試験の問題作成に関わった元大学教授の男が教え子の女性に問題を漏らした罪に問われた裁判が10日に始まり、元教授は起訴内容を認め検察側は懲役1年を求刑した。

 

http://news.livedoor.com/article/detail/10936727/

 

 

司法試験を勉強した者だったらほとんどの人が知っているであろう有名教授が司法試験の問題を漏えいしたとしてかなりにゅーすになりましたけど、裁判が始まるまで結構時間がかかりましたね。

 

で、肝心の動機ですけど、

 

検察側は青柳被告は以前から教え子の女性と交際関係にあり、女性が去年の司法試験に不合格だったことが犯行のきっかけになったと指摘した。

 青柳被告は「不合格となった後の食事で女性に泣かれ、自分の娘が泣いているような気持ちになった」、「彼女を何とかしてあげたいという思いの方が上回った」と語った。

 

 

結局交際していて、こういうことになったと。

妻子ある人間が、それも法律を教えていた人間にしてはお粗末としか言えませんね。

また女性の方も女性の方です。

普通20代の女性が愛情だけで70代近くの男性と付きあうとは考えられません。

見返りを求めて付きあっていたと考えるのが普通です。

まあもちろん愛情があって交際していたのかもしれませんけど、それの場合はでもこの女性が元教授と付きあったという事実は不倫と取られても仕方無いでしょう。

そうすると女性は元教授の奥さんから不法行為に基づく損害賠償を求められる恐れがあります。

 

報道によると女性の父親が、

 

「(元教授は)なぜうちの娘に関わったの? 関わらないでほしかった」と怒りを露わにすると、「まだまだ前途ある娘が、もう5年間試験を受けられないわけですから、かわいそうですね」「努力が全部無駄になったわけですからね」と娘に対して同情してみせた。

また父親は、女性が司法試験のために毎日7時から夜11時まで勉強していたと説明。さらに、娘が問題が漏洩されたものと知らずに指導を受け、事件に巻き込まれたとも証言し、「彼女はまともに受けていたらたぶん通っていたと思う」と悔しさをにじませていたのだった。

 

http://news.livedoor.com/article/detail/10940771/

 

 

 

と言ったそうですけど、こう言うことを言うとネットで炎上する原因になりますから言わない方が良かったでしょうね。

 

確かに娘さんは一生懸命勉強してちゃんと受かっていたかもしれません。

でも試験委員の元教授と交際していたのならこういう事態になる可能性は高いはず。

それを考えず付きあっていたのですから、非難されても仕方無いし、どんなに努力していたとしても合格取り消しは間違った処分ではないでしょう。

努力していたのはあなたの娘さんだけでは無いのですから。

 

 

被告人側が認めているので裁判は結審し、今月中に判決が出るそうです。

どのような判決が下されても、しっかりと反省してもらいたいものです。

 

また女性もこうなったことに対する反省をして、司法試験とは無縁の新しい人生を送ってほしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

元ロースクール生による局部切り落とし事件の冒頭陳述で弁護士の不法行為が事実上明らかに

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本日冒頭陳述が行われ、事件のあらましが明らかになりました。

headlines.yahoo.co.jp

 

 

冒頭陳述によると、小番被告の妻は、男性の秘書として弁護士事務所で働いていたが、平成26年12月から男性と不倫関係となり、飲食店やカラオケ店などで デートを重ねた。しかし妻は男性への感情が冷め、今年8月上旬、小番被告に「男性からセクハラを受けている」と相談。小番被告が問い詰めたところ、妻は性 的関係を持ったことを認めた。小番被告は「上位の立場を悪用し、妻を逆らえなくした」と考え、8月13日、妻とともに弁護士事務所を訪れ、男性の顔を殴 り、局部をはさみで切り落としたとされる。

 

 

原因はやはり被告人の妻と被害者である弁護士の男性のとの不倫関係だったみたいです。確かに被告人はやり過ぎだと思いますけど、自分の妻と不倫した男性を許せないことには納得できます。

 

また冒頭陳述で明らかになった以上、今回の被害者である弁護士の男性は被告人から不倫関係という不法行為により損害賠償を提起される可能性があります(民法709条)。

反対に被告人も今回の事件で弁護士の男性から局部を切り取ったという不法行為に基づき損害賠償を起こされる可能性が当然あります。

 

でも普通の感覚で言ったら、

「不倫したのだから局部切り落とされても自業自得。恥ずかしくて損害賠償なんて起こせない」

と考えるでしょうけど、弁護士って人達はそんなことお構いなしに自分の権利を主張しますからね。

 

ただ弁護士の男性が損害賠償を起こしても実際被告人には賠償する能力があるか疑問が残りますから、損害賠償を勝ち取っても実際にお金は貰える可能性は低いかもしれませんねぇ。

 

今回のことで弁護士の男性は自分の局部だけでなく、弁護士の信用もかなり失ったでしょうから、損害賠償をすることになっても、被告人としては満足する結果なのかもしれません。