ノーベル賞続々で地方国立大に脚光?こんな記事書くとまた誤解が生まれるんじゃないでしょうか?
今日ネット見ていたらこんな記事を見つけました。
近年の日本人受賞者に地方国立大出身者が目立っている。今年を含む過去5年間で見ると、受賞6人のうち旧帝国大を除く地方国立大出身者は4人を占める。大 学関係者からは「(有力国立大より)重圧が少なく、のびのびと学べる雰囲気があるのでは」との声も上がる。地元の強みを生かした取り組みを始めた大学もあ り、人材の供給源としても注目を集めている。
※産経新聞のネット記事より
おいおい、
こんな記事書くと地方大の方がノーベル賞取れる可能性が高いよ。
と間違った認識を生んでしまうんじゃないでしょうか。
確かに旧帝大とかなら成果を出さなければいけないプレッシャーが強く、
自分に興味がある研究ができないからノーベル賞に結びつかないという可能性もゼロではありません。
でもね、
理系の研究ってまずお金と設備ありきなんですよ。
そこが一番大事というかすべて。
どんな画期的な理論を生み出してもそれを実証しないと意味がありません。
まあ理論だけならどこ大学いても考えることができますけど、
学会とかで発表してその理論を実証してくれる人が見つからないと
埋もれたままなのです。
確かに凄いことであり、
地方国立大が脚光を浴びることは悪いことではありません。
でも記事の内容によってはマイナスの効果を出す結果になりかねません。
例えば現状の予算でノーベル賞受賞者出せるのなら、
予算増やす必要無いよねという考え方だって成り立つのです、
現状どうしても予算は旧帝大の方に傾斜配分される傾向にあります。
それをさらに助長させる可能性がありますので、
慎重に記事を作ってほしいですね。
まあ、ちょっと偏った考え方かもしれませんけど。