こんなマニュアル作るから弁護士は世間知らずって言われるのでは?
スポンサーリンク
今朝ネットのニュースを斜め読みしているとこんなニュースに目が止まりました。
「取り調べは原則黙秘」…死刑弁護の手引が波紋
死刑求刑が予想される事件の弁護活動について、日本弁護士連合会がまとめた手引が波紋を呼んでいる。
否認事件などで被害者の裁判参加に反対するよう求め、取り調べで「原則黙秘」を打ち出しているためだ。日弁連内部にも異論があり、犯罪被害者を支援する弁護士団体は19日にも抗議声明を出す。
どうやら弁護士会が死刑確実の弁護事件についてのマニュアルを作成し、その中で死刑を何とか回避するため被告人に黙秘させろと書いてあるそうです。
弁護士の仕事はクライアントの利益を最大限守ることですので、その観点から言えばこれは間違っていることではないでしょう。
ただし刑事弁護の場合は、被告人の利益を守ることと同時に真実発見も大事な責務であり、弁護士が死刑判決回避するためだけに被告人に黙秘を勧めるのは如何かと思いますね、個人的には。
それにこのマニュアルの内容がバレたら
「これだから弁護士は勉強ばっかりしていて世間が分かっていない」と言われるのがオチです(もうバレたけど)。
まあ弁護士会が作ったマニュアルでも個々の弁護士がこれを絶対に使わなければいけない訳ではありません。
弁護士が馬鹿にされないためにもこんなマニュアルを使わず、被告人の利益と真実発見を両立できるような弁護活動をしてほしいと思います。