こんなマニュアル作るから弁護士は世間知らずって言われるのでは?
今朝ネットのニュースを斜め読みしているとこんなニュースに目が止まりました。
「取り調べは原則黙秘」…死刑弁護の手引が波紋
死刑求刑が予想される事件の弁護活動について、日本弁護士連合会がまとめた手引が波紋を呼んでいる。
否認事件などで被害者の裁判参加に反対するよう求め、取り調べで「原則黙秘」を打ち出しているためだ。日弁連内部にも異論があり、犯罪被害者を支援する弁護士団体は19日にも抗議声明を出す。
どうやら弁護士会が死刑確実の弁護事件についてのマニュアルを作成し、その中で死刑を何とか回避するため被告人に黙秘させろと書いてあるそうです。
弁護士の仕事はクライアントの利益を最大限守ることですので、その観点から言えばこれは間違っていることではないでしょう。
ただし刑事弁護の場合は、被告人の利益を守ることと同時に真実発見も大事な責務であり、弁護士が死刑判決回避するためだけに被告人に黙秘を勧めるのは如何かと思いますね、個人的には。
それにこのマニュアルの内容がバレたら
「これだから弁護士は勉強ばっかりしていて世間が分かっていない」と言われるのがオチです(もうバレたけど)。
まあ弁護士会が作ったマニュアルでも個々の弁護士がこれを絶対に使わなければいけない訳ではありません。
弁護士が馬鹿にされないためにもこんなマニュアルを使わず、被告人の利益と真実発見を両立できるような弁護活動をしてほしいと思います。
ノーベル賞続々で地方国立大に脚光?こんな記事書くとまた誤解が生まれるんじゃないでしょうか?
今日ネット見ていたらこんな記事を見つけました。
近年の日本人受賞者に地方国立大出身者が目立っている。今年を含む過去5年間で見ると、受賞6人のうち旧帝国大を除く地方国立大出身者は4人を占める。大 学関係者からは「(有力国立大より)重圧が少なく、のびのびと学べる雰囲気があるのでは」との声も上がる。地元の強みを生かした取り組みを始めた大学もあ り、人材の供給源としても注目を集めている。
※産経新聞のネット記事より
おいおい、
こんな記事書くと地方大の方がノーベル賞取れる可能性が高いよ。
と間違った認識を生んでしまうんじゃないでしょうか。
確かに旧帝大とかなら成果を出さなければいけないプレッシャーが強く、
自分に興味がある研究ができないからノーベル賞に結びつかないという可能性もゼロではありません。
でもね、
理系の研究ってまずお金と設備ありきなんですよ。
そこが一番大事というかすべて。
どんな画期的な理論を生み出してもそれを実証しないと意味がありません。
まあ理論だけならどこ大学いても考えることができますけど、
学会とかで発表してその理論を実証してくれる人が見つからないと
埋もれたままなのです。
確かに凄いことであり、
地方国立大が脚光を浴びることは悪いことではありません。
でも記事の内容によってはマイナスの効果を出す結果になりかねません。
例えば現状の予算でノーベル賞受賞者出せるのなら、
予算増やす必要無いよねという考え方だって成り立つのです、
現状どうしても予算は旧帝大の方に傾斜配分される傾向にあります。
それをさらに助長させる可能性がありますので、
慎重に記事を作ってほしいですね。
まあ、ちょっと偏った考え方かもしれませんけど。