アラフォーおっさんの資格法律日記

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ベネッセの株主が役員の責任追及を求めているらしいです

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こんにちは、

今日ネットを見ていたらこんな記事に目が止まりました。

ベネッセコーポレーションの顧客情報流出事件で、持ち株会社ベネッセホールディングスの個人株主が15日、事件で会社が巨額の損失を出したとして、原田泳幸会長兼社長ら事件当時の役員6人に総額260億円の損害賠償を求める訴訟を起こすようベネッセ側に請求した。提訴がない場合は株主代表訴訟になる可能性がある。

http://news.livedoor.com/article/detail/9579250/

現在の会社法では、

役員(取締役)が会社に損害を与えた場合、

株主は会社(監査役)に対して、

「役員の責任(損賠賠償)を問え」ということができます。

ただし会社と役員がなれ合って、

何時まで経っても責任を問わない可能性もありますから、

一定期間会社がアクションを起こさない場合に、

株主自ら会社に代わって役員の責任を問える制度が設けられているのです。

これがいわゆる株主代表訴訟会社法847条)です。

ただあくまで会社に代わって訴訟を起こしますから、

仮に株主側が勝訴しても、

損害賠償金はすべて会社に入る仕組みになっています。

ですから株主からすれば直接的な利益はありません、

というか面倒なだけな感じですね。

しかし間接的には会社の利益=株主の利益となり、

配当金とか株価アップなどで株主にも利益がもたらされるのがほとんどです。

果たして株主代表訴訟まで発展するかはまだわかりませんが、

成り行きが気になります。